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伊藤かおり

かおりいと

20年にわたりダンサー、クリエーターとして活動する伊藤かおりは、身体と身体を結びつけ、空虚なもの、目に見えないもの、神聖なものを存在させる生命力溢れるムーブメントを追求している。2023年、自身のカンパニーでプロジェクトを結実させてから8年後、伊藤香織はストラスブール国立演劇センター(TJP)のディレクターに就任する。彼女の目標は、TJPを学際的、異文化的、世代間交流的な劇場とすることであり、芸術の分野横断的な性質、子どもたちの問いかけの重要性、創造プロセスへの子どもたちの参加を促進することである。

 

伊藤かおり

日本の芸術家一家に生まれた伊藤かおりは、幼い頃からクラシックダンスを習い、その後バレエを始めた。 モダンダンス その後、2003年からフィリップ・ドゥクフレ、アンジェラン・プルジョカージュ、アラン・プラテル、シディ・ラルビ・シェルカウイ、ジェイムズ・ティエレらヨーロッパの主要振付家のダンサーとして活躍。

 

2008年から振付を始め、オーレリアン・ボリー、ドゥニ・ポダリデス、オリヴィエ・マルタン・サルヴァン、笈田ヨシ、マノロらとのコラボレーションや、2015年に設立した自身のカンパニー「ヒメ」の振付など、さまざまな委嘱作品に振付家として取り組み続けている。同年、彼女はSACDからPrix Nouveau Talent Chorégraphieを授与され、芸術文化勲章シュヴァリエを授与された。

 

多形的なアーティストで、短編映画、サウンド作品、絵画、ドローイング、スクリーン印刷などの映像作品も制作している。演劇や映画のプロジェクトでは、定期的にさまざまな形でコラボレーションを行っている。

会社を設立するにあたり、彼女は3つの作品からなる自伝的な創作サイクルを開始した: 言葉への不信感から踊る (父親と - 2015年)、 私を抱きしめて (パートナーと共に - 2017年)と ロボット、永遠の愛 (ソロ - 2018年)。

この3部作を完成させ、彼女はようやく日本文化を自分のものにする権利が与えられたと感じ、日本文化に戻った。2020年、彼女は死者への手紙をもとにした6人のパフォーマーのための作品を創作した、 拝啓そして、ワジディ・ムアワッドとテアトル・ド・ラ・コリーヌとのコラボレーションによるインスタレーション、 ラ・パロール・ノシェール.また、ジャン=クロード・キャリエールから依頼された能楽の翻案では、笈田ヨシと再会した、 シルク・ドラム.

 

2021年、子どもたちの声に耳を傾け、創造性を発揮する場を提供する必要性を確信した伊藤かおりは、次のようなプロジェクトを立ち上げた。 逆さまの世界若い観客のために創作された初のショーである。彼女はこのアプローチを ワレ・モノを2023年秋に初演する。紙芝居や人形劇では、それが秘密であれ亀裂であれ、世界を救うことであれ傷を修復することであれ、この2つのショーの中心には子供時代があり、その創作と上演のプロセスの中心には子供たちがいる。

 

自分自身をダンスに、他者に侵食させ、ステージ上で共に交わるように誘うことは、芸術的アプローチの重要な特徴であり、2022年に創作された最新のショーでも同様に重要である、 バトル・モン・クール.

アーティスティック・アプローチ

 文化や言語、潮流、慣習、分野の交差点で、彼女のコラボレーションと彼女の会社で行われる仕事の多様性を通して、伊藤かおりはハイブリッドな語彙を開発し、現代の儀式の道への創造的なアプローチを確認する。

 

ダンス・シアターに親しみ、幼少の頃から親しみ、大学で社会学を専攻したことで育まれた。彼女は、観客にカタルシスを与えるだけでなく、舞台に立ちたいという古風な欲求を引き出すために、自分自身の経験や、パフォーマーや出会った人々の経験を活かしている。秘密、孤独、愛、死といった身近なテーマを使って、彼女は生々しく、自然発生的なテキストを創作する。これらの生々しい言葉から、私たちの中の子供を目覚めさせるような、必要で、まばゆく、野性的な動きが生まれる。

 

"ダンスは生を修復するためのマントラだ。"

番組より抜粋 拝啓

 

身体的知性に頼り、即興性と本能を原動力とする。彼女は自らを空っぽにする身体を求めている。彼女にとってダンスは、知覚できないもの、自分の中の他者、世界とつながり、生きているものとの関係を育むものなのだ。